2026.05.24
xAI × HERMES Agent × Claude Codeで情報収集を自動化 ― セットアップから実践活用まで
X(旧Twitter)上の業界動向やトレンド、競合の発信をチェックするのは重要だけれど、毎日手作業でやるには時間がない。中小企業の経営者やマーケ担当者なら、この悩みに心当たりがあるのではないでしょうか。
2026年5月、xAIがHERMES Agentとの公式連携を発表しました。これにより、Xのサブスクリプション(Premium/Premium+/SuperGrok)を持っていれば、AIエージェントがX上の情報を検索・収集・要約してくれる環境が手軽に構築できるようになりました。
さらに、これをClaude Codeのスキルと組み合わせると、「Xで情報を集める → 分析する → レポートや資料にまとめる」までを一気通貫で自動化できます。
3つのツールの役割
まず、今回の構成に登場する3つのツールがそれぞれ何をするのかを整理します。
HERMES Agentとは
HERMES AgentはNous Researchが開発したオープンソースのAIエージェントで、GitHubで15万スターを超える人気プロジェクトです。最大の特徴は以下の3点です。
2026年5月のv0.14.0アップデートでx_searchがファーストクラスツールに昇格し、Xの投稿・スレッド・プロフィールを直接検索できるようになりました。SuperGrokサブスクがない場合でも、バンドルされているxitterスキルで無料のX検索が可能です。
セットアップ手順
活用シナリオ1:業界トレンドの自動収集レポート
「AI 研修」「DX 中小企業」「助成金 最新」などのキーワードでXを検索し、過去24時間の注目投稿を要約レポートにまとめます。
活用シナリオ2:競合のSNS発信を定点観測
競合企業のXアカウント(3〜5社)を登録し、週次で投稿内容・エンゲージメント傾向・新サービスの告知を自動収集。Claude Codeが比較分析レポートを生成します。
活用シナリオ3:見込み客のニーズ調査
「DX 進まない」「AI研修 高い」「助成金 面倒」といったペインを含む投稿をX上から収集。Claude Codeがカテゴリ別に分類し、自社コンテンツのネタ候補リストを生成します。
コスト ― 何にいくらかかるか
| 項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| HERMES Agent | 無料 | オープンソース。GitHubから無料で利用可能 |
| X Premium | 月額 980円〜 | x_search利用に必要。Premium+やSuperGrokだと精度UP |
| Claude Code(Max) | 月額 $100〜 | 分析・レポート生成に利用。Opus 4.7推奨 |
| 合計 | 月額 約16,000円〜 | 人件費と比較すると、情報収集の時短効果は大きい |
仮に担当者が毎日30分をX上の情報収集に費やしていたとすると、月間で約10時間。時給2,000円換算で月20,000円相当の工数です。この構成で自動化すれば、工数をほぼゼロにしつつ、より広範囲の情報をカバーできます。
willBが考える活用ポイント
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1HERMES Agentの長期記憶を活かすHERMES Agentはセッション間で記憶を保持します。毎日同じキーワードで検索を続けると、「先週と比べてこのトピックの投稿が増えている」といったトレンド変化を自動で検知できるようになります。単発の検索ではなく、継続的なモニタリング装置として使うのが最も効果的です。
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2検索結果はClaude Codeで加工してこそ価値が出るHERMES Agent単体でもX検索は可能ですが、収集した情報の「分析・構造化・成果物化」はClaude Codeが圧倒的に得意です。検索→分析→出力を一本のパイプラインにすることで、情報が「使える形」で手元に届きます。
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3SuperGrokなしでも始められるHERMES Agentにはバンドルのxitterスキルが付属しており、SuperGrokサブスクなしでもX検索が可能です。まず無料で試してみて、効果を感じたらSuperGrokにアップグレードする段階的なアプローチがおすすめです。
まとめ ― 情報収集は「やる仕事」から「仕組み」へ
xAI × HERMES Agent × Claude Codeの組み合わせは、SNS上の情報収集を「毎日やるタスク」から「バックグラウンドで回る仕組み」に変えるものです。特に中小企業では、情報収集に割ける人手が限られているからこそ、こうした自動化の恩恵が大きくなります。
セットアップは技術的に難しくありませんが、「自社にとって何を収集するのが価値があるか」の設計が重要です。キーワードの選定や分析レポートのフォーマットなど、仕組みの設計段階から相談したい方はお気軽にお問い合わせください。