「Manus(マヌス)」というAIをご存知でしょうか? 2025年3月に登場して以来、AIの世界で大きな話題を呼び、わずか9ヶ月で年間売上1億ドル(約150億円)を突破。2025年末にはMetaが20億ドル超で買収を発表するなど、業界を揺るがす存在になっています。
今回は、当社willBでも実際に活用しているManusについて、「何ができるのか」「何が強いのか」「どう使うのが賢いのか」を、できるだけわかりやすく解説します。
Manusは「自分で動くAI」
まず、ManusとChatGPTやClaudeのような一般的なAIの最大の違いを押さえておきましょう。
従来のAI(ChatGPT / Claude)は、ユーザーが質問すると回答を返してくれる「対話型」。あくまで「会話の相手」です。
Manusは、ユーザーが目的を伝えると、自分で計画を立て、Web検索・コード実行・ファイル生成まで自動で完結する「自律型AIエージェント」。「仕事を任せられる相手」です。
たとえば「競合他社5社のサービス内容を比較した表を作って」と指示すれば、Manusは自分でWeb検索を行い、各社のサイトを巡回し、情報を整理して、比較表のファイルを生成して納品してくれます。人間がやると数時間かかる作業を、Manusは数分〜数十分でこなします。
Manusの「強さ」を数字で見る
Manusの性能を客観的に示すのが、AIエージェントの能力を測定する「GAIA(General AI Assistants)ベンチマーク」のスコアです。推論能力、マルチモーダル理解、Web検索、ツール活用といった実践的な問題解決能力を評価するテストで、Manusはリリース時点でOpenAIの「Deep Research」を上回る世界トップクラスの成績を記録しました。
GAIAベンチマークスコア(Manus vs OpenAI Deep Research):
Level 1(基本的な課題):Manus 86.5% / OpenAI 74.3%
Level 2(中難度の課題):Manus 70.1% / OpenAI 69.1%
Level 3(最難関の課題):Manus 57.7% / OpenAI 47.6%
特に基礎力と応用力の両面でManusが大きくリードしており、実務で使えるAIエージェントとしての実力が数字で裏付けられています。
Manusにできること
Manusの活用範囲は非常に幅広いですが、特に強みを発揮する分野を整理してみましょう。
リサーチ・情報収集 — Web検索からデータ収集、レポート作成まで一気通貫。市場調査、競合分析、トレンド調査を自動化。
Webサイト・UI開発 — 自然言語でサイトの説明をするだけで、フロントエンドからバックエンドまでのコードを自動生成。
資料作成 — プレゼン資料、データ分析レポート、事業計画書など、デザインまで含めてプロンプトひとつで作成。
データ分析 — CSV、Excelなどのデータを読み込み、集計・可視化・レポート化まで自動実行。
当社willBの活用法 ― Manus × Claude の二刀流
ここからは、当社willBが実際にManusをどう使っているかをご紹介します。結論から言うと、ManusとClaude(Claude Code)を組み合わせて使っています。それぞれに得意分野があるからです。
ステップ1:Manusで初期構築 — UIのベースとなるデザインとコードを一気に生成
ステップ2:Claudeでブラッシュアップ — 対話しながら細部を調整し本番品質へ仕上げ
ステップ3:本番環境に反映 — Claude Codeでデプロイまで自動化
Manusの役割はUIの初期構築です。Webサイトやアプリケーションを作る際、まずManusにベースとなるデザインとコードを生成してもらいます。「全体像をざっくり形にする」のが非常に速く、自然言語で伝えるだけでHTMLやReactコンポーネントが数分で出てきます。
Claudeの役割はブラッシュアップと本番実装です。Manusが生成したUIをベースに、Claude Codeで細部を調整し、本番環境に適したコードへ仕上げます。「ここの余白をもう少し」「このボタンの挙動を変えて」といった細かい対話型の調整に向いています。
Manusの料金体系
Free Plan — 初回登録時に1,000クレジット付与。以降毎日300クレジットが自動リフレッシュ。まず試してみるには十分な範囲。
Pro Plan — 月額料金で4,000+クレジットが付与。毎日の300クレジットと合算でき、本格的な業務利用に対応。
タスクの複雑さによって消費クレジット数は変わりますが、簡単な調査やファイル生成なら無料枠で十分試せます。まずは無料プランで使い勝手を確かめてみるのがおすすめです。
ManusとClaude、どちらを使えばいい?
「結局どっちがいいの?」という疑問への答えは「用途によって使い分ける」です。
Manusが向いている場面:
タスクを丸ごと任せたい(調査からレポートまで一括完了)
UIのプロトタイプを即座に形にしたい
技術知識不要、ブラウザだけで完結したい
Claudeが向いている場面:
対話しながらコード品質を細かくコントロールしたい
本番環境レベルの精度が必要
既存コードの改善やリファクタリング
当社のように、Manusで大枠を作ってClaudeで仕上げるという使い分けが、現時点ではもっとも効率的だと感じています。
まとめ ― 「作る」から「任せる」へ
Manusの登場は、AIの使い方に大きな転換をもたらしました。これまでのAIは「質問すると答えてくれるもの」でしたが、Manusは「やりたいことを伝えると、成果物を納品してくれるもの」です。
リサーチ、資料作成、UI開発といった分野では、すでに実務レベルで使える品質に達しています。特に中小企業にとっては、本来なら外注しなければならなかった作業をManusに任せることで、大幅なコスト削減と業務効率化が実現できます。
「AIエージェントって何?」と思っていた方も、まずは無料プランで試してみてください。「こんなことまでAIがやってくれるのか」と驚くはずです。AIの活用方法について相談したい方は、当社willBまでお気軽にどうぞ。