Case Study — Mutsumi Connect / MOBATTe

引き継いだシステムを、
日本の利用者と運営に合わせて作り直す

モバイルバッテリー・充電ステーションのレンタルサービス「MOBATTe」を運営するムツミコネクト様。稼働中のレンタルプラットフォームを2026年4月に引き継ぎ、利用者画面の再設計、パートナー企業向け管理コンソールの開発、決済処理の改善、テスト環境・監視・配信基盤の整備までを、サービスを動かしたまま進めています。

MOBATTe 料金確認画面
MOBATTe トップ画面。QRをスキャンしてレンタルを始める
MOBATTe レンタル開始画面
Overview

動いているサービスを止めずに、
設計から運用まで引き受ける。

ムツミコネクト様は、商業施設や宿泊施設などに充電ステーションを設置し、QRコードを読み取るだけでモバイルバッテリーや電源を借りられるレンタルサービス「MOBATTe」を運営しています。自社での運営に加えて、パートナー企業が自社ブランドで施設を展開できるプラットフォームとしての整備も進めています。

サービスの土台は海外製のレンタルプラットフォーム。そのまま使うと、画面の言葉づかいや決済の流れ、検証の進め方などで、日本の利用者と運営に合わない点が出てきます。willBは2026年4月にサーバー上のソースコードを引き継ぎ、現状を実測で把握するところから始めて、利用者画面・管理画面・運用基盤の3つを並行して作り直しています。

01 UI Redesign
利用者画面を、作り直す
MOBATTeとパートナー向け、2ブランドの利用者画面を全面的に再設計。3言語対応、規約・FAQの整備、決済フローの見直し。
02 Partner Console
パートナー向け管理画面を、開発する
運営元・パートナー企業・施設の3階層で、パートナーが自社の施設だけを管理できるコンソールを設計・実装。
03 Operations
運用基盤を、整える
本番と分離したテスト環境、エラー監視、証明書の自動更新、表示速度の改善。不具合が起きてもすぐ直せる体制。
01 UI Redesign — User Screens

QRを読んでから返すまでを、迷わない画面に。

利用者画面は、ログイン、QRスキャン、料金確認、デポジット、決済、排出、返却、利用履歴まで全画面を対象に再設計しました。まずスマートフォンのモックアップと提案書で全画面のデザインを固め、次に本番のテンプレートへ移植。各画面の文言や通貨表記も、この機会に日本語・英語・中国語の3言語で整えています。

移植で守ったのは「見た目だけを変え、動きは変えない」こと。本番テンプレートには料金・クーポン・言語切替・機器との通信といった動的な処理が組み込まれているため、モックをそのまま置き換えるのではなく、既存の変数と処理をすべて残したうえでマークアップを差し替えました。切替は設定値の1操作で、現行画面はそのまま残しているので数秒で元に戻せます。

トップ画面

トップ。QRスキャンと利用中の状態

料金確認画面

料金確認。無料時間と上限を先に示す

レンタル開始画面

レンタル開始。取り出すスロットを大きく

注文詳細画面

利用中の注文詳細。経過時間と現在料金

※画面はデザイン提案時のイメージ。店舗名・注文番号などは架空のものです。

01
2ブランドを1つの基盤で
MOBATTeとパートナー企業のブランドそれぞれのトーンに合わせた画面を用意。共通の仕組みの上でブランドごとに見え方を切り替えられる構成にしました。
02
3言語と、正式な規約・FAQ
日本語・英語・中国語の切替を全画面で動くようにし、利用規約・プライバシーポリシー・FAQを日本のサービスとして書き直しました。
03
決済フローの見直し
デポジットの説明、支払い方法の選択、カード入力の順序を整理。実際の利用で起きていた入力のつまずきも、あわせて解消しています。
02 Partner Console

パートナー企業が、自社の施設だけを管理できる画面を。

MOBATTeのプラットフォームでは、パートナー企業(1次代理店)がその配下に施設を増やしていきます。パートナーが自社の施設だけを扱える管理画面が必要になり、willBは組織構成そのものから提案して、パートナー専用の管理コンソールを設計・実装しました。

Structure — 運営元・パートナー・施設の3階層
ムツミコネクトサービス運営元。全体の運営とシステム共通の設定
パートナー企業(1次代理店)配下の全施設を管理。施設の追加、料金ルールと分配率、売上・稼働の把握
施設 A
施設 B
施設 C
追加する施設
見える範囲を権限で担保パートナーは自社配下の施設だけ、施設は自施設だけ。見た目の切替ではなくアカウントの権限で分離。
ブランドごとの画面パートナーのロゴと配色でログインから統一。運営元の画面には影響しない構造で実装。
精算業務まで設計利用者決済から運営元・パートナー・施設への分配と月次精算の流れを、現行データで実現できる形に整理。
PARTNER CONSOLE 概況ダッシュボードレポート 施設施設一覧施設アカウント 機器ステーションバッテリー在庫障害・アラート 売上注文一覧収益・分配精算・出金
ダッシュボード表示範囲:自社の全施設
本日の売上¥ —
今月の売上¥ —
稼働ステーション
登録施設施設
売上推移(直近14日)
施設別 売上(今月)
施設 A
施設 B
施設 C
施設 D
施設 E
注文番号施設状態金額
R-0612施設 A返却済¥150
R-0611施設 Bレンタル中
R-0610施設 C返却済¥350

パートナー向け管理コンソールの画面構成(ダッシュボード)。施設一覧・施設詳細・収益と分配・ステーション稼働の各画面を実装

03 Operations — Infrastructure & Payments

直す前に、安全に直せる環境をつくる。

ステーションの実機は本番サーバーとしか通信できないため、テスト環境をつくること自体に工夫が要りました。willBはまず現地を訪問して構成を把握し、本番と同居しながら完全に分離したテスト環境を構築。実機の通信を機器単位でテスト環境へ振り分けられるようにして、改修はすべてテストで検証してから本番に出す流れにしました。

How We Work — 稼働中のサービスを改修する手順
STEP 1
実測で現状を把握
ソースとDBを直接読み、設定ファイルではなく実際の接続先と挙動で判断
STEP 2
テスト環境で先に実装
本番のコピーDBと別プロセス。実機もテスト側に接続して検証
STEP 3
バックアップと戻し方を先に用意
変更ごとに退避と1コマンドのロールバック手順を残す
STEP 4
本番へ反映
共有部分は触らず、新しいビューを追加して設定1つで切替
STEP 5
監視で見張る
エラーログを5分ごとに検知しLINEへ通知。ログは日次で自動整理
Test Env
本番と完全分離のテスト環境
Monitoring
エラーを5分ごとに検知
Certificates
SSL証明書を自動更新
不具合が起きても、すぐ直せる体制
利用者からの申告やログをもとに原因を特定し、テスト環境で検証してから修正。再発防止の仕組みまで含めて対応します。
表示速度の改善
利用者画面のJS・CSSを国内サーバーから配信する構成にし、初回表示を速くしました。
監視と自動更新で、安定運用を支える
SSL証明書の自動更新、エラー監視、ログローテーションを導入。異常の兆候に運営元が早く気づける状態を保っています。
Timeline

引き継ぎから半年で、UI・管理画面・運用基盤を。

2026.04
プラットフォームのソースコードを引き継ぎ
本番サーバーからソースを取得し、構成・DB・機器通信の実態を把握。パートナーブランドのログイン画面から着手。
DX
2026.05
現地訪問。決済処理の改善と日本語化
決済処理を改善し、管理画面の日本語化、QRコード発行機能、混雑時の進捗表示と専用エラー画面を追加。
DX
2026.06
パートナーブランドの利用者画面35画面を再設計、3言語化
全画面のモックと提案書を作成し、本番テンプレートへ移植。規約・FAQ・プライバシーポリシーを正式版に。
CREATIVE / DX
2026.07
MOBATTe UI提案38画面、テスト環境の構築、証明書の自動更新化
本番と分離したテスト環境を構築。SSL証明書を自動更新へ。エラー監視のLINE通知とログ整理を導入。
DX
2026.08
パートナー向け管理コンソールの実装、MOBATTe利用者画面30本を本番切替
組織構成の提案からコンソールの実装まで。表示速度を改善。MOBATTeの新デザインを設定1つで本番に切替。
DX / CREATIVE
Ongoing
伴走は、いまも続いています。

画面の改修、パートナー展開の仕組みづくり、毎日の監視と不具合対応。willBは「作って納める」のではなく、動いているサービスの運営チームの一員として、次の課題を一つずつ仕組みに変えています。引き継いだシステムの運用や作り直しにお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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