「DX人材を採用したい」「DX人材を育てなければ」――しかし、「DX人材とは具体的に何をする人なのか」を明確に答えられる経営者は多くありません。
72%
DX推進の最大課題に
「人材不足」を挙げた企業
「人材不足」を挙げた企業
31%
必要な人材像を
定義できている企業
定義できている企業
DX人材の5つの役割
DX人材=プログラマーではありません。経済産業省の定義を基に、5つの役割に分類します。
1
ビジネスアーキテクト
DXの全体設計を担う。経営課題を理解し、デジタル技術で解決する戦略を立案。中小企業では経営者自身が担うケースが多い
2
データサイエンティスト
データを分析し、意思決定を支援。中小企業ではExcelやBIツールでデータを可視化・傾向把握できるレベルで十分に価値がある
3
ソフトウェアエンジニア
システムやアプリを開発・運用。中小企業ではSaaSやノーコードツールで代替できるケースも多い
4
サイバーセキュリティ
情報セキュリティを管理。アクセス権限管理やデータ保護の知識はどの企業にも必要。専任者不在なら外部サービスを活用
5
デザイナー
顧客体験(UX)や業務プロセスを設計。社内ツール導入や顧客向けサービス改善において重要な役割
中小企業に本当に必要な3つのスキル
5つの役割すべてを専任で揃えるのは現実的ではありません。中小企業では、以下の3つのスキルセットを社内に持つことを目指しましょう。
SKILL 01
業務プロセスを分析する力
業務フローを見える化し、非効率やボトルネックを特定。「この作業は本当に必要か」と問いかける視点
SKILL 02
適切なツールを選定・活用する力
クラウド、AI、ノーコードなど既存サービスを組み合わせて業務を改善できるスキル
SKILL 03
変化を推進するコミュニケーション力
「なぜ変えるのか」を説明し周囲を巻き込む力。DX成否を分ける最大の要因
DX人材の育て方
座学よりも実践が最も効果的です。4つのステップで社内のDX人材を育成します。
1
社内の「DXチャンピオン」を見つける
ITの詳しさより「業務改善に興味がある」「新しいツールを試すのが好き」という姿勢を重視。1〜2名を選出
2
小さなDXプロジェクトを任せる
議事録のデジタル化、経費精算の自動化など小さく始められるプロジェクトで成功体験を積む
3
外部の研修・セミナーを活用する
AIリテラシー研修、DX基礎セミナー、クラウドツール認定講座など。人材開発支援助成金の対象となる場合があります
4
学んだことを社内に展開する
社内勉強会やマニュアル作成で知識を共有。「1人が学んで終わり」ではなく組織全体のリテラシーを底上げ
採用 vs 育成
中小企業の多くは「育成+外部パートナーの併用」が現実的な選択です。
採用が向いている
高度な専門スキルが必要
DXプロジェクトに期限がある
年収400万〜700万の投資が可能
育成が向いている
業務に精通した既存社員がいる
中長期的にDX文化を根づかせたい
地方で技術人材の採用が困難
自社の業務を最も理解している既存社員をDX人材として育成しつつ、技術的な実装や専門知識は外部パートナーに頼る。この組み合わせが、コストとスピードのバランスを最も取りやすい方法です。
DX人材の育成を、伴走で支える
willBでは、AI研修やDX基礎セミナーから、実務に即したプロジェクト支援まで提供。社内のDXチャンピオン育成をサポートします。人材開発支援助成金の対象となる場合があります。
まとめ
DX人材とは「プログラマー」のことではありません。業務プロセスを分析し、適切なツールを選び、変化を推進できる人材です。中小企業では、まず社内の意欲ある人材を「DXチャンピオン」に任命し、小さなプロジェクトから始めましょう。
完璧なDX人材を最初から求める必要はありません。まず1人を育て、その人を起点に組織全体のリテラシーを高めていく。それが中小企業のDX人材戦略の現実解です。